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公演内容の演出のネタバレがあります。(今更ですが。)
福岡コンを含めた、コンサート内容(非・全曲)についてのまとめを。
■ 娘。春ツアー最後の遠征ホールコン 福岡編
2005年5月30日
ホテルから車で直ぐに到着した10:30の会場には、もう入場の列が奥から歩道まで伸びてきている。
空が少しどんよりしている事を除けば、少しだけ暑い良い天気。
れいなの地元を迎え、そして石川さんのモーニング娘。として最後のホール公演、福岡。
いよいよ公演が始まる。
- 『THE マンパワー!!!』
聴き慣れたのイントロ前の音楽も、どこか終盤の匂いを漂わせる。
矢口さんの居ないことの裏返しか、より強く踊る姿。その雰囲気とパワーに酔う。
藤本さんが「もっともっと!」と強く煽る。そのメンバー歌声と音楽を浴びて熱くなる。
その中、福岡ではどこかで感じる少しの寂しさに触れることとなる。強さの裏返し。
- 『独占欲』
流れのあるダンスが ラップに入った瞬間に角ばり、リズムを体に叩く。
意地を声にして強く張り上げる姿に目を引く。
気持ちよい歌声とメロディが、会場を包む白とグリーンの光が心を底から震わせ、安らかな気持ちよさに浸らせる。
- 『声』
幻想的な光が舞う中、彼女の綺麗な歌声が会場に響き渡る。
歌詞を噛み締めながら歌う彼女たち。
メンバーとステージ、皆でこぶしを突き上げる一体感の気持ち良さ。心が躍る。
- 『LOVEマシーン』
何時だったか、一緒に楽しむことを最初に教えた曲。麻琴が矢口さんの変わりに真ん中へ。
リーダーの甲高い盛り上げの声に自然と湧き上がる楽しさ。
- 『いいことある記念の瞬間』
オリジナルから少し変えられた振り付けも、見ていてなんとも微笑ましいもので。
楽しい、本当に楽しい。気持ちのよい汗をかく中、彼女たちの笑顔もよく見える。
- 『ふるさと』
力強い声で歌う高橋さん。真っ直ぐに。
対照的に、しっとりと歌い上げる新垣さん。その姿はシンデレラストーリーのようだ。
いつまで経っても変わらぬ盛り上がりを見せるコール。石川さんへ。
その沸き起こる熱気の中で、しっかりと聴いた歌声。
- 『直感〜時として恋は〜』
気合いを込めての表現。
最近、間奏で藤本さんが煽るようになった。
脳からドーパミンを放たせ続ける音楽に、前向きで強い歌詞に、彼女たちの躍る姿に、楽しさを通り越した感動。
- 『レモン色とミルクティ 』
可愛らしいメンバーたちの可愛らしい舞い。
- 『春の歌』
どこからか聞こえる深い風のような音と甲高い風のような音。会場が夕日のような赤に染まる
メンバーはお互い向かい合いながら歌う。矢口さんの歌った曲。
イントロが流れた瞬間から、なぜか涙が止まらない。
- 『「... 好きだよ!」』
一転して、気持ちのよい汗をかかせる。
Aメロのサンバステップの石川さんは上の段でオンステージ。ややオーバーすぎる振り付けが微笑ましい。
間奏明けでは3つのチームに分かれ、順にダンスを披露していく。
ベース音も好きでたまらない。
「死ぬほど楽しい」とは、この曲で言ったものではないか。
- 『そうだ!We're ALIVE』
モーニング娘。と歌がくれる素晴らしい力とメッセージ。
自分たちは生きていて、いくつになっても青春なのだ進めと。
- 『すき焼き』
虹色の衣装に身を包んだ彼女たちが舞う。
温かい気持ちにさせる。
白く明るい光が会場を照らし、気分は最高潮へと。
彼女たちの初の試み、「M。」マーク入りの旗パフォーマンスが驚かせる。
- 『ザ☆ピ〜ス!』
石川さんが「一緒に歌ってね!」と笑顔で始まるこの曲は、
会場を包む黄色い光をもって全ての思い出に笑顔で幕を閉じる。
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一緒に行った方、会場で会った方、そしてモーニング娘。・・ありがとうございました。
最高でした。
次はいよいよ、武道館。
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■ 娘。春ツアー最後の遠征ホールコン 大分編
2005年5月29日
初日(戸田)以前から計画していた初の九州遠征に胸を膨らませる。
しかし、これが終われば卒業コンのみとなってしまう、最後のホールコン。
その日は来た。
最悪の体調の中、はっと飛び起きて時計を見ると短い針がありえない数字を指している。
毎朝同じ時間にそれで起きてるPCのめざましアラームもちゃんと発動したログが残ってて、
こういう日に限って起きれないものかと納得いかず頭を傾げながらも、チケットとシャツだけ入れたバッグを持って電車に飛び乗る。
調べると、AM9:20発の飛行機に乗るのに、羽田に着くのは最速でAM9:16とかw
ある程度の覚悟を持ちつつ、とりあえず同行する3人代表 某梨華ヲタにメールする。
うまく電車を乗り継いで9分稼ぎ、少し間に合った感を持ちつつも、
初めてで見慣れない羽田空港をダッシュし航空券を預かってもらっている係員へと向かう。
係員と搭乗口へ走り、御礼を言ってゲート通過。
搭乗口で待っててくれた某梨華ヲタからどツッコミを喰らいつつ、飛び立つ濃いメンツのヲタ4人。
福岡に到着すると某飯田さんと合流。
さらに体調悪化するも、予約のレンタカーで東横インへ。
東横まで直ぐで、福岡空港が街中にあることを実感しつつチェックイン。
途中薬屋に寄ってもらいかぜ薬を飲みつつ、大分へ。
高速でスイスイ進み、途中のPAでの休憩は広大な景色・別府湾を見ながら原っぱで寝転がる。
「プリンどらやき」とか「塩豆大福」にがっついて出発。
大分の会場付近に着くと大分っぽいものを食べようと街を歩いて回る。
その途中で見つけたCD屋で、「大阪 恋の歌」を買いまくる。
駅の店でだんご汁定食やちゃんぽん、定食を食べて会場へ。
会場はビジネスビルのような綺麗なビル。その一部のエントランスを埋めていくヲタ。
ここの会場でも関東のコンでよく見る顔ぶれとかw
開演前の準備で会場近くのサティに行き、ついつい娘。が表紙のテレビガイドとかぼちゃを購入。
入場前の気合入れで皆でやったのは、梨華ちゃんネタの「エイエイオー」w
そして入場。
通路側席で踊っていると、2曲目でれいなが途中で居なくなったことを、隣席だった見知らぬれいなヲタに知らされ急に不安になる。
れいなが居なくなったショックで隣のヲタは俯き、終いには座ってしまう。
何だか残念で仕方ない。そのまま進むライブ・・・。
と、「ラブ&ピィース」で突然れいなが現れ、元気に踊り始める。
れいなが居なかった不安がバネになって、突如として最高潮になるテンション。
「LOVEマシーン」も、れいなの元気な「ALL OF THE ニャー」が今日も聴けて良かった。
MCではちゃんチャミでつい昨日言っていた「よっすぃを"ひとみちゃん"と呼ぶ」が炸裂する。
思わず「きたぁあぁ!!」と叫んでしまう。そして思いかげない“きたぁぁ!”は続く。
「久しぶりにあれやろっか」と、ムースポッキーのビター&ホワイトを振り付きで。
ミキティが「、、、好きだよ!」の梨華ちゃんの振り付けが激しいことをツッコむ。
そのままのパワーで最後まで突き進むコンサート。
最後に隣のれいなヲタと握手をかわす。
娘。も、僕らも、汗を一杯かいて笑って、、最高だった。
そうして会場をレンタカーで後にする。と、会場から謎のバスが出てくる。
高速に乗り、途中のPAで豆腐アイスや普通のアイスを食べながら、別府の夜景を楽しみながら福岡へ。
福岡に着くと地元ヲタの協力で、屋台に案内してもらう。
初めて見る、屋台が沢山並ぶ福岡の夜。
真っ先にとんこつラーメンを啜る。九州の屋台で食べるとんこつ・・美味しい。
某梨華ヲタが飯にがっつきすぎるのを見て、店の母さんも苦笑い。
店の人が家族みたいな振舞いのあったかい屋台を後に、ホテルへ。
一部屋に集合し音楽戦士を集団で観る。
うたばんと変わらない矢口さんのコメント、いや本当の矢口さんの気持ちではないのでしょう。
そして梨華ちゃんへの歌のプレゼント。
湧き上がる気持ちを抑えることは出来ず・・何とか堪える。
音楽戦士を見終えると即解散。
今日も元気をもらったと彼女たちに感謝しつつ就寝。
体調は少し良くなった。
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■ 今日、八王子で見たもの
会場はどんよりと曇りでぬるい風。
会場の反対側に見える入場列の流れもさっぱり進まないまま。
時計を見ると開演時間を過ぎてるじゃないですか。
まだ中で打ち合わせや何だで大変だということは、会場の外でも十分にわかった。
会場が暗くなり、公演が始まる。25分遅れでのスタート。
いつもはオープニングのVTRが始まるところだけれど、
左右から娘。が歩いて登場する。(流れたところで気分は乗らないだろう)
中央に集まってこちらに面を向けた彼女たちには、出来たばかりの涙の筋がまだ残っていた。
目が腫れたような感じの子も居た。
八王子市民会館にお越しの皆さん、こんにちわ。モーニング娘。です。
開演時間が遅れてしまい、本当にごめんなさい。
コンサートをはじめる前に、ここで、メンバー代表として、吉澤から、皆さんにお伝えしたい事があります。
スポーツ紙やワイドショーなどで、既にご存知だとは思いますが、私達モーニング娘。のリーダー矢口真里は、平成17年4月14日をもって、モーニング娘。をやめて、ソロ活動を行う事になりました。
なので、今日のコンサートには、矢口さんはいません。
矢口さんファンの皆さん、本当にごめんなさい。
矢口さんが、自分からモーニング娘。をやめると決めた事は、誰にも説明できる事じゃないかもしれないけど、
矢口さんとずっと一緒にやってきた私達メンバーには、とても、理解できると思います。
ファンの皆さんの中には、全くできない方も居るとは思いますが、私達メンバーは、矢口さんらしい潔い決断だな、と思いました。
そんな矢口さんの気持ちを、汲んであげてください。
矢口さんが突然居なくなっちゃったけど、私達モーニング娘。は、応援してくださる皆さんと一緒に、今日のコンサートを盛り上げたいと思ってます。
もちろん、矢口さんもそれを心で望んでると思います。
私達10人で、矢口さんの分も頑張っていきます!
それでは、モーニング娘。コンサートのスタートです。
みんなー!!
盛りあがっていくよーっ!!!
会場はその進軍ラッパに歓声を上げた。
そして(いつもの)前置きの音楽が流れ、1曲目『THE マンパワー!!!』は力強く始まる。
麻琴が矢口さんと腕を組んで踊る箇所に、麻琴が一人で踊る姿が映る。
どこかで感じたこの寂しさ・・。
このツアーの最初の公演、麻琴がインフルエンザで出演出来ない時の矢口さん一人で踊る姿だった。
そこには矢口さんのいた空気があった。
『浪漫〜My Dear Boy〜』
イントロからの熱く強い音楽に、涙を浮かべる彼女たちが「もっともっとー!」と客席を煽る。
これからの道を切り開いて行く、その歌詞は今の僕たちに重なった。
矢口さんの居なくなった悲しみを乗り越えようと、溢れてくる涙を払うようだった。
僕もまた堪え切れない。
『いいことある記念の瞬間』
矢口さん・麻琴・亀井ちゃんでなんとも楽しそうに踊っていたこの曲は、
れいなが矢口さん役を務めた。いや、れいなパートになった。
れいなの頑張りは凄かった。きっと凄く楽しかったのは、そのおかげもあったんだと思う。
左右に2つあるモニタ。左でメイン、右でコーラスを心から歌う姿が映る『春の歌』。大好きだった。
矢口さんパート、フェイクを含めたその歌詞は吉澤ひとみが歌った。
その姿、心を込めて歌う姿は、胸には矢口さんがいる、そんな風に見えた。
フェイクは会場に綺麗に響いた。
サイトなどで告知されたファンの企画にあった、アンコールでの「矢口コール」、I WISHでの1面赤サイリュームは実行されなかった。
皆、用意はしていたが誰もやらなかったというのが本当だろうか。
やらなかったのは、矢口さんの意志を尊重することでもあった。
会場は10人のモーニング娘。によって、辛さを乗り越えようとしていた。
彼女たちも少しだけ僕らを頼っているように見えた。
涙で始まり、笑顔で終えることの出来た公演だった。
今日の彼女たちの頑張りをみて、僕は本当に勇気付けられた。
矢口さんの思いを尊重してあげたいのと、矢口さんに戻ってきて欲しいのが引っ張り合ってた昨日までの気持ち。
このMCを聞いて後者の気持ちはなくなり、もやもやしてた心にケリがついた。
僕は矢口さんの潔さ、その意見を尊重します。
メンバーが辛いのに、ウチらが沈んじゃったらずるいって。しんみりしちゃ駄目だと今日は感じた。
これから、10人のモーニング娘。として頑張っていって欲しい。そして、それを応援してゆきたい。
この晴れた夜、矢口さんは何を思って過ごしているんだろう。
今日は、矢口さんも、メンバーの皆も、いい夢を見て欲しいと思うばかりです。
北区 『>盛りあがっていくよーっ!!!
どういう表情で吉澤さんがソレを言ったのか、そのときの他のメンバーの表情がわからないのですが
でも、自分もこのセリフを聞いたらがんばれそう。。。』(2005/04/17 00:34)
scramble_gold 『いい内容だね。娘。たちもつらいんだから、うちらががんばって盛り上げなくちゃね。』(2005/04/17 02:59)
tamesi 『>北区さん
いつもの吉澤ひとみの力強さに加え、モーニング娘。を引っ張る者の表情でした。泣いてばかりいるメンバーが可愛そうで仕方が無かった・・。
>scramble_goldさん
本気な彼女たちの気持ちにはいつも応えてあげたいと思っています。こうなってしまった、こんな中だからこそ自分はどうしてあげたら良いのか。難しい事だとは思います』(2005/04/21 00:58)
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■ モーニング娘。大阪公演
一昨日は20時台に乗らなければならない新幹線の終電(新大阪-新横浜)に乗り遅れ、
ネット喫茶で夜明けを過ごした後に始発で帰ってきたスケジュールのせいで今日は頭痛に悩まされていたのですが、
ライブで彼女たちが発するものを感じられなかった日の頭の痛さに比べれば何でもないなぁと。
大阪公演・・本当に楽しかった・・。
ついこの間まで首の皮一枚でつながっていたような精神状態も、
この大阪公演でここまで満ちた気持ちで日を過ごせる。
石川梨華がいるモーニング娘。を1日も無駄にはしたくない気持ち と、
今の最高のモーニング娘。がどこまでも続けば良いと思う気持ちが、
ツアーの後半に差し掛かった今もどこかで引っ張り合いをしている。
『モーニング娘。の石川梨華』にとって大阪はこれで最後。
石川さんはMCで大阪での思い出をいっぱいにして語った。
その姿は後悔を残さずに笑顔で手を振っていくように見えた。
会場前には満開に咲き誇った桜並木が、花見客をいっぱいに集め、
春風に花びらを舞わせていた。
石川梨華の大阪での思い出を飾り、その別れを惜しむかのように。